てつさらです。

今、ある印刷物の校正作業を行っているのですが……。

先方の担当者が、校正の基本的なルールを守ってくれないので、本当に困っています。

校正の基本的なルールとして、私は1個のボールを使ったキャッチボールをイメージしています。

校正する人と、その結果を受けて修正をする人は、その1個のボールを投げ合います。

ですから、まだこちら側にボールがあるにもかかわらず、別のボールを持ち出して投げられると非常に混乱します。

例えば、いただいた原稿に基づいてこちらでレイアウトしている最中で、まだゲラを出していないにもかかわらず、大幅に修正された原稿を新たに送ってきたりします。

これではボールが二つに増えてしまいます。

もちろん、どうしても別のボールを投げる必要が生じるときはあります。しかし、そのときには、その可能性が見えた段階で一刻も早く連絡してもらいです。にもかかわらず、こちらがゲラをだした直後に、まるでタイミングを計っていたかのように、全然違う原稿を送ってくることもあります。そうなるとレイアウトが1からやり直しなのです。

あるいは、こちらから送ったゲラを、同時並行的に、複数の人に校正を依頼したりしているようです。やはりここでも、ボールが複数に増えてしまっています。本来なら、一つのボールを順番に回していかなければならないはずです。

もちろん、時間の制限がある時には、そういうやり方しかない時もあります。しかし、その複数の結果を一つにまとめるのは、基本的に先方の会社の担当者の役目です。なぜなら、どの赤字を優先させるかということは、外部のこちらには分らないからです。にもかかわらず、その複数の結果をすべてこちらに丸投げして、「これを全部反映して次のゲラを出してほしい」、などと要求してきます。

それならまだ良い方で、時には、初校と再校など、違った段階の校正の結果が同時に戻ってきたりもします。こうなると、どの赤字を優先すべきなのか、まったく混乱してしまいます。

以上のようなことは、特に校正の基本的な知識がなくても、論理的に考える頭があれば、自然にわかることだと思うのですが……。

結局、その混乱の尻拭いをさせられるのはこちらで、まったく無意味なレイアウトのやり直しや、過去の赤字の一文字単位の見直しなど、大変な労力を強いられるのです。

本当にもういい加減にしてほしいです。

以上、てつさらがさらっと書きました。