てつさらです。

最近、仏教の思想や実践をビジネスに活かそうという動きが世界中で広まっているようです。

例えば、アメリカのIT大手のGoogle社やデパートチェーンのTarget社、そして大手食品メーカーGeneral Mills社などは、仏教に起源をもつ瞑想の技術、「マインドフルネス」(気づき)のトレーニングを導入しているそうです。さらに、クレアモント大学院大学(Claremont Graduate University)やハーバード・ビジネス・スクールなどのビジネススクールでも、学生にマインドフルネスのコースを提供しているそうです。

また、仏教とビジネスと言えば、すぐに思い浮かぶのが、アップル社の故スティーブ・ジョブズですね。彼は、生涯にわたり東洋的な思想、とりわけ禅仏教や瞑想への関心を持ち続けていたようです。大学中退後には、悟りを求めてインドで数カ月を過ごしたほどだったそうですし、日本の禅の僧侶とも師弟関係を結んでいます。iPhoneやiPadなどのアップル社の製品は、禅の思想に影響を受け、無駄な要素を極力削ぎ落とした極めてシンプルなデザインになっていますね。

日本国内においても、エリートビジネスパーソンが、仏教的な思想を学んだり、坐禅を組んだりということも盛んに行われているようです。

20世紀までのビジネスは、仏教とは真逆の方向性を持っていたと思いますが、21世紀に入ったころから、ビジネスは仏教の思想とだんだん接近しているように思えます。(例えば、CSR(企業の社会的責任)の思想は、仏教の「縁起」の考えかたに非常に近いような気がします。)

以上、てつさらがさらっと書きました。