てつさらです。

私の故郷の家の子ども部屋には、日本文学全集、世界文学全集、百科事典などが置いてありました。

多分父親が、せめて自分の子どもには、日本や世界の名作、そして百科事典ぐらいは読ませたいと思って購入したのでしょう。

子供のころの私は、それを読んだりしていたのですが、一番長い時間、熱心に読んだのは百科事典でした。

文学全集の方はいくつかの巻は読みましたが、全巻読破するというまでには至りませんでした。

私は、長時間の集中力が続かないたちで、長い小説を読み通す根気がなかったのです。

百科事典の方は、ひとつひとつの記事がせいぜい長くても1ページぐらいですので、あっちの記事を読みこっちの記事を読みして、いくらでも読み続けることができました。百科事典の断片的な内容こそ、私の思考にぴったりマッチしていたのです。

その読書傾向は今でも続いています。いや、むしろひどくなっているかもしれません。1冊の本を読むのに、途切れなく読み通すことはほとんどありません。30分読んでは、休み、その間に別の本を読んだり、テレビを見たりしています。ページを繰るのがもどかしいほど熱中する、ということがほとんどないのです。そうやって同時並行的に何冊も本を読みますので、当然、一冊の本を読み通すのに何日もかかります。

映画を DVD でみる時も同じで、30分見ては、いったん停止し、まったく別のことをして、また見直したりしています。ひどいときは、何日にも分けて一本の映画を見たりすることもあります。

こういう断片的な読書や映画鑑賞の仕方は、はっきり言って邪道でしょうね。私の知能レベルはその程度なのでしょう。

もちろん集中力が持続するほど、頭が良いというわけでもないでしょうが……。

以上、てつさらがさらっと書きました。