てつさらです。

ずいぶん久しぶりの更新になってしまいました。
(8か月も放置するなんて……)

ブログ更新をさぼっている間は、何かテレビばっかり見ていた気がします。更新をさぼっていた間に、いろいろなテレビ番組を見ました。本当馬鹿みたいですが……。

中でもとても面白かったのが、今年1月から3月にかけて放送された、フジテレビの月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』

私自身は、最初はこのドラマを見ていなくて、家族が見ているのを、別の部屋で漏れ出る音だけを聞いていました。でも断片的に聞こえてくるセリフがとても印象的で、どんどん引き込まれていきました。家族は途中で「辛気臭い」と見なくなってしまったのですが、結局私は最後まで見届けることになりました。(仕事で9時に帰れない時には録画してまでも……)

とてもせつないドラマです。このドラマについてはいつかまとめてちゃんと書きたいと思っているのですが、特に気に入ったシーンを一つご紹介したいと思います。

第8話、主人公の有村架純と高良健吾が一つ部屋の中で会話するシーン。

有村架純が商店街の福引で1等を引き当てた話を始めます。1等の景品はテレビゲームでした。しかし有村架純の部屋にはテレビはありません。そこで彼女は2等の景品に替えてもらうことにします。しかし2等はテレビ台でまたもや不要なものです。結局、彼女は3等の洗濯物干しに替えてもらいます。当然、1等のテレビゲームに比べると非常に安っぽい品物です。

彼女がそのことを仕事仲間に話したら、「1等のテレビゲームをそのまま貰って、それを売ったら、何万円にもなったのに」と残念がられます。

ただ、その話を聞いた高良健吾は、「でも、この物干し、いいですよ」と、彼女のしたことを無条件に肯定します。有村架純はその反応を聞いて、「よかった、私が間違っているのかと思ったから」と安堵するのです。

多分、その時彼女は、高良健吾が自分と同じ種類の人間であることを確信したのだと思います。

有村架純と高良健吾は、お金儲けには全く向かない人間です。2人とも一生懸命働いているのですが、どこか不器用で、損ばかりしています。しかし彼らのような人たちが、実は、この社会をしっかり支えているのです。

景品で貰ったテレビゲームを一旦貰って、それを売りさばいてしまうような人たちは、非常に賢い選択をしているのだと思います(多分、私自身も、そういう立場に立ったら、そうするかもしれません。)そして、有村架純のような選択をする人たちをせせら笑うのかもしれません。

しかし、そういう選択ばかりが世の中を覆い尽くすと、おそらく何か大切なものが壊れてしまうのです。今の日本、いや世界では、テレビゲームを現金化するような選択をすることこそが称揚されているように思えてなりません。しかし、彼女たちのような不器用な選択をすることこそ、もしかしたら本当の意味で賢明な選択なのかもしれないのです。

そして、彼女のように、必要のないものは貰わずに、本当に必要なものだけを貰う人間こそ、最終的には、本当に社会に必要とされる人間なのだと思います。

以上、てつさらがさらっと書きました。