てつさらです。

2020年の東京オリンピック、開催が決定したときは、ちょっと期待するような記事も書きましたが……、

新国立競技場の建設費の問題とか、エンブレムのパクリ疑惑とか、時間が経つにつれてさまざまな問題が頻出して、もう完全に期待は失われてしまいました。

やはり、組織委員会の会長に森喜朗という、いろいろ問題のある人を選んだ時点で、この大会の失敗は運命づけられてしまいましたね。

全体の運営費が、当初見込んだ額の約6倍となる1兆8000億円に上るという報道もあり、この財政難の折、それほどの予算をかける意味があるのか、本当に疑問に感じます。

もう、東京オリンピックには期待しません。

唯一希望が持てるとすれば、オリンピックよりも、その後に開催されるパラリンピックの方でしょう。

私たちの多くは、例えばオリンピックでのウサイン・ボルト選手のように早く走れる可能性はほとんどありません。

しかし、パラリンピックに出場する選手のような身障者になる可能性は大いにあります。むしろ、ほとんどの人間は、歳を取ると目が見えにくくなったり、歩行が不自由になるなど、程度の差こそあれ、身障者となるのが普通です。

そう考えると、オリンピックよりも、パラリンピックの方が、より私たちに近い大会と言えるのではないでしょうか。

幸いなことに、東京オリンピック&パラリンピックに合わせ、東京の街のユニバーサルデザイン化が大きく進むそうです。弱者にとって優しい街になれば、それは大歓迎です。

企業活動においても、身障者や幼い子ども、高齢者に合わせた商品開発をすることの重要性が認識されはじめています。

例えば、リモコン付きテレビや温水洗浄便座などは、もともとは身障者が生活しやすいように開発された製品だったのが、一般にも普及し、いまでは健常者もそれなしでは不自由するほど広く使われています。

ドラム式の洗濯機も、もともとは子どもやお年寄りでも洗濯物を出し入れしやすいようなデザインにしたものが、一般向けでも大ヒットしたのです。

東京パラリンピックを機に、日本がユニバーサルデザインの分野で世界をリードする国になる、そういう可能性も十分あります。そういう意味でも、東京パラリンピックには、まだまだ希望を捨ててはいけないのです。

以上、てつさらがさらっと書きました。