てつさらです。

映画『悪童日記』をDVDで見ました。

アゴタ・クリストフの同名の原作は、大変面白かったので、レンタルビデオ屋の店頭でタイトルを見つけた、すぐにレンタルしました。

この小説が映画化されることは、随分前にニュースで知っていましたが、そのまま忘れていました。その後もニュースになることはなかったので、たぶん、あまりヒットしなかったのでしょうね。

実際に見て、やはり原作ほどのインパクトはかんじませんでした。

まず、映画の主人公の双子の年齢が、私が小説を読んで想像していたよりも、かなり上の印象でした。

それに、原作の持つ無機質的にどんどんと悲惨な状況が生まれていく様子が、やや希薄化している感じです。(たしか、双子は、一切の形容詞を除いて叙述していくというやり方を採用したと記憶しています。)その無機質性が、世界大戦中の殺戮の悲惨さを、よりいっそう際立たせていたのですが……。

原作には、『ふたりの証拠』『第三の嘘』という続編がありますが、そちらも映画化されるのかな?

以上、てつさらがさらっと書きました。