てつさらです。

私のブログを読んでくれている人であれば、私が村上春樹氏の熱心な読者であることはご存知のことだと思います。

事実、私は、春樹氏の小説を学生の頃からずっと読み続けてきました。

最初に呼んだのは、「鼠3部作」です。何かの雑誌に、その年に発行された本の中でのお勧め本を紹介するページがあって、誰かは忘れてしまったのですが、その中で、春樹氏の『羊をめぐる冒険』が紹介されていたのです。

そこでは、「鼠3部作」は1作目から順に読むべし、みたいなことも書かれていて、私はその教え通りに、『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』と、順番に読み始めました。そして、『羊をめぐる冒険』を読み終わった時には、春樹氏の熱狂的なファンになっていました。

その雑誌の紹介者は、「ビールを飲みたくなる小説」と、今では当たり前になったような紹介の仕方をしていましたが、その言葉通り、私も、春樹氏の小説を読んだ後は必ずビールを飲んだりしていました。

ですから私は、春樹氏のデビュー作からは少し遅れていますが、『羊をめぐる冒険』以降は、ずっとリアルタイムで彼の小説を読み続けてきました。だからかなり古参のファンだと言えると思います。

『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読んだときは、本当にこの人は天才的だと感心したものです。

それ以来、私はことあるごとに、「村上春樹は大江健三郎を超える」と言っていました。

『ノルウェイの森』以降、彼は本当に大ベストセラー作家になって、本のセールスという意味では、私の予言は当たったことになると思います。

ただ、『海辺のカフカ』くらいから、彼の小説にはだんだん熱狂できなくなってきました。『1Q84』の3冊目にいたっては、まだ読んでいないくらいです。

それでも彼の小説を読み続けたことで、私の読書生活はかなり充実したものとなったことは間違いありません。リアルタイムで彼の小説を読むことができたことは本当に幸福だったと思います。

今でも私の本棚には、何度も読んでぼろぼろになった初期の名作がずらりと並んでいます。

以上、てつさらがさらっと書きました。