てつさらです。

「湿っている」、という状態が私は以前苦手でした。

湿っているところは、カビが生えたり、変なばい菌が繁殖したり、不快な肌触りをもたらしたり、そんな印象で、なるべく避けてきました。

実際、ばい菌が繁殖するには、適当な温度と、適当な栄養素、そして適当な湿度が必要です。

どちらかというと湿ったところよりも、私は、乾燥したところが好きでした。

しかし、我が家にポプリ(トイプードル)がやってきてから、考えが変わりました。

ポプリは、ちょっと油断するとすぐに顔をなめてきます。そうすると、ポプリの唾液で私の顔はビチョビチョになります。

湿っているのです。

それから、ワンちゃんの鼻の頭は、匂いを敏感にキャッチするために、常に湿っています。(乾燥しているのは、寝ている時だけです。)

何かを食べたりするときも、ポプリは口をピチャピチャいわせて食べます。

そう、湿っているというのは、生き物が生きていることの証明のようなものなのです。

生き物は死んでしまうとすぐに乾燥して、ミイラ化してしまいます。

ポプリの湿り気を感じるというのは、ポプリの生命を感じるということなのです。

それ以来私は、乾燥しているよりも、湿っていることの方が大切なことのように思うようになりました。

以上、てつさらがさらっと書きました。