てつさらです。

最近のニュースで特に気になったのが、コンビニで5万円近いお釣りを、店側の誤りで受け取った人が、逮捕されたという報道でした。

報道によると、女性は今年3月下旬、石巻市のコンビニで携帯電話料金を支払った。その際、本来なら約3000円の釣り銭のはずが、約4万8000円を渡された。ところが女性は、金額が間違っていると気づきながら、渡された金銭を持ち去った疑いが持たれている。料金は約10万2000円で、女性は約10万5000円を支払ったが、店員は約15万円とレジに誤って打ち込んだのだという。
YAHOOニュースより引用

逮捕されたことの正当な理由として、ある弁護士は、次のように述べています。

「しかし、今回のケースは、お釣りとして約4万8000円も受け取ったことがポイントになるでしょう。通常、お釣りとして『1万円札』を受け取ることはありませんよね。警察も、1万円札を4枚も渡されてその場で気づかないことはあり得ないと、判断したのかもしれません」
(同上より引用)

しかしこの論理は本当に成り立つのでしょうか?どうして、「1万円札を4枚も渡されてその場で気づかないことはあり得ない」と結論付けられるのでしょうか?

この論理に従えば、商品を買っておつりを受け取る人は必ずきちんとその金額を確認した上で財布などにいれる、ということを当然の前提としています。

しかし、例えば、何か深い考え事をしていて、受け取ったお釣りをまったく見もせずに財布に突っ込むようなこともあるのではないでしょうか。

お釣りの金額の確認なんかよりも、よっぽど重大なことに頭が行っていて、金額を確認しないということも十分ありうるのではないでしょうか。

仮に、コンビニの防犯カメラの映像によって、手許のお釣り方に視線を向けていた記録が残ったとしても、本当に意識的にそれを行ってたのか、あるいは無意識的に行ったのか、確認する方法などあるはずがありません。

このニュースでは、逮捕された女性の氏名も公表されていました。

それはメディアによる、余りにも重すぎる公開処刑のようなものではないでしょうか。

少なくても、このような疑念を抱かせるに十分な逮捕に関しては、マスコミは裁判によって有罪が確定するまでは、氏名などの公表は避けるべきだったのではないでしょうか。

以上てつさらがさらっと書きました。