てつさらです。

古本を探す場合、みなさんはどうされているでしょうか。

多分、インターネットを活用している方が多いでしょうね。例えば、 Yahoo オークションなどのオークションサイト、アマゾンのマーケットプレイス、あるいは古書店のネット販売などで購入する方がほとんどでしょう。

でも、インターネットが普及していなかった時代には、リアルな古書店を足で巡るしかなかったのです。

私が、ヌーヴォーロマンの作家たちやナボコフの作品を集めていた時代には、インターネットはほとんど普及していませんでしたから、自分の足で探すしかなかったのです。

休日になると、毎週のように、神保町や早稲田、本郷などの古書店街を巡っていました。それから時々デパートの催し物場で開催される古本市にも、よく通いました。

それから当時は、古書店の地図をまとめた本が出ていました。そこには古書店の所在地が載っていて、その情報を頼りに、例えば中央線沿線や埼玉など、各地にも足を運んでいました。

お店の中に入り、海外文学の棚に目を走らせるあの瞬間のスリルがたまりませんでした。

でも、今考えると、古本探しにかなり時間を無駄にしたのかなという反省もあります。もっと有効に休日を使えば良かったのかな。

一番問題だったのは、本を探すことに時間をとられすぎて、それによって得た本を読む時間そのものが十分にとれなかったことですw。

今では、あれほど手間と時間がかかった古書探しは、ネットで簡単にできる時代になりました。当時、どんなに時間をかけても見つからなかった貴重な古書も、比較的簡単に手にいれることができる時代です。あの苦労は、ナンだったんだろう。

それでもあの時の貴重な経験は今に生きている……、そう言いたくなる気持ちもないわけではありませんが、やはりもっと別なことに時間を費やすべきだったのかもしれないなあ、どちらかというと、今はその気持ちの方が大きいです。

いずれにせよ、もう、古本屋めぐりで時間を潰すようなことは私にはないでしょうね。さらば、私の古本屋時代。

以上、てつさらがさらっと書きました。