てつさらです。

俳優の萩原流行さんが、バイクで事故死した事件には驚きました。

この事故に関し、池田信夫のような浅はかな人が、「バイクによる死亡リスクは、原発の何万倍も高い」、とか、無茶な比較しているみたいです。比較しても意味ないのもの同士を比較する、典型的なバカな考えです。(この人、そのうち、脳卒中とか心筋梗塞などの死亡リスクと比較しだすんじゃないww?)

それはともかく……。

萩原流行さん出演のドラマといって私がすぐに思い出すが『教師びんびん物語』です。その第2シリーズで、印象的な回がありました。

ニュースキャスターの江森陽弘が生徒の父親役でゲスト出演した回です。江森氏演じる父親は、ある有名な教育評論家で、テレビ番組などにひっぱりだこです。しかし、父子家庭で育てている実の子ども(小学生の男の子)は、ちゃんと育てていないようで、この子はいつも家で独りぼっちで放置されています。父と子のコミュニケーションも高圧的で、一方的に命令ばかりしているような関係です。

その寂しさからか、その男の子はある日、店で万引きをしてしまい、店員に捕まってしまいます。

しかし、父親はその事実を頑として認めようとしません。万引きは何かの間違いだと言い張り、店に謝罪すらしません。高名な教育評論家である自分の息子が万引きを働いたことを認めてしまうと、その信頼が崩れ去ってしまうからです。

担任の徳川先生(田原俊彦)は何とかそんな父親にその生徒の気持ちを理解させようとしますが、父親は全く聞く耳を持ちません。

しかし、男の子は再び同じ店で万引きを犯してしまいます。

その連絡を受け、さすがに今度ばかりは父親も自信を失い、徳川先生に救いを求めます。

その時徳川先生はこういいます。子どもは親に恥をかかせる、そういう存在です。いくら親が体面を保とうとしても、子どもは平気でそんな親に恥をかかせるものなのです。ですから、親の役目というのは、恥をかくことなのです。私と一緒に店に行って、一緒に恥をかきましょう、と。

そして父親は、万引きされた店を再び訪れ、今度は皆の前で土下座し、謝罪を乞います。その父親の姿を目の前にして、息子は泣きながら反省を口にするのです。

いい話ですね。確かに、体面を気にして、恥をかくことを怖れている限り、親や教師は、子どもを教育することなどできないのかもしれません。そしてそれは、恋愛やビジネスなど、人生のさまざまな局面にも通じることなのかもしれません。恥も外聞も捨て去った時、本当に大切なものが手に入れられるのでしょう。

p.s.

『教師びんびん物語Ⅱ』の主題歌『ごめんよ涙』です。いい曲ですね。

 

以上、てつさらがさらっと書きました。