てつさらです。

ワールドカップ、ブラジル大会まで、あと5か月を切りましたね。

■雑誌を買って、サッカーのにわか勉強を始めました

サッカーに関しては全くのど素人で、Jリーグの試合すら一度も行ったことのない私ですが、せめてワールドカップ開催中くらいは、盛り上がりたい。

そこで、『WORLD SOCCER DIGEST』という雑誌の2月6日号を買ってきました。中に、「欧州プットボーラ―格付けグランプリ」という特集があって、そこにたくさんの一流選手が掲載されています。これは選手の名前を覚えるのに使える、と思ったのです。

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とりあえず、この雑誌で、にわか勉強を始めたいと思っています。

 

■ネイマール選手のタトゥー

ところで、この号の表紙になっているのは、ブラジル代表のネイマールという選手です。

さすがの私でも、この選手くらいは知っています。日本がブラジルと戦って大敗した「FIFAコンフェデレーションズカップ2013」でも、得点していましたから。

ちなみに、このネイマール、身体にたくさんのタトゥーを入れているそうですが、その中で去年話題になったのが、首に入れた「トゥド・パッサ(Tudo Passa)」のタトゥー。

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これは、「すべては過ぎていく」と言う意味の言葉だそうです。(ブラジルだから、ポルトガル語?)

ネイマールは、親しい友人のサーファーであるペドロ・スクービーという人に影響されて、このタトゥーを入れたのだそうです。

その辺の経緯に関しては、この記事に詳しく書かれています。

「タトゥーを入れたのは15~16歳のころ。僕がこの言葉を最高にかっこいいと思ったのは、ある王様と賢人のお話に出てくる言葉としてなんだ」と、ペドロは熱く語ったという。

“王様と賢人のお話”は、様々なヴァージョンがあるが、ペドロがいう話はこうだ。ある王様が、自分の力に疑問を感じ始めていた。そこで王は賢人に、自分は 国をどう守っていけばいいのかを尋ねることにした。すると賢人は王に箱に入った指輪を差し出し、「もうどうにもならないと思ったらこの箱を開けてくださ い」と語った。あるとき戦争が始まり、国の回りがすべて敵に囲まれてしまった。どうしていいかわからなくなった王は、賢人の言葉を思い出して箱を開けた。 中にはひとつの指輪が入っていて、ひとつの言葉が彫ってあった--「トゥド・パッサ(すべては過ぎていく)」。王の心は、この言葉を見て落ち着いたとい う。 ―上記記事より引用―

へえっ、ネイマールって、けっこう哲学的な選手なんですね。

 

「すべては過ぎていく」とこれもまた過ぎ去る」

ところで、「すべては過ぎていく」という言葉、私には思い当たることがあります。

以前、驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!』という本を読んだとき、同じような話が出てきたのです。

その本から、一部引用します。

 「これは中東のある王様の話なんだ」とボブは言った。「彼は王国の賢者を集めて、こう命じた。“世界中の知識を一ヶ所に集めて、わが 息子たちが読んで学べるようにせよ”。賢者たちはさっそく仕事にとりかかり、一年後、二十五巻の事典を作って王に献上した。王はそれを見て言った。“い や、これでは長すぎる。もっと縮めよ”。そこで賢者たちはまた一年間作業をして、今度は一巻の書物を持ってきた。すると王はまた言った。“だめだ。まだ長 すぎる”。そこで賢者たちたちはさらに一年を費やしたのち、王に一枚の紙を渡した。そこにはたった一つだけ文章が書いてあった。なんと書いてあったかわか るかい?」
こちらを見るボブに、僕はかぶりを振った。
「それはこうだ。“これもまた過ぎ去る”」
…いい話だ。そこには善き知恵があると思う。…もしかしたら、これこそが、この世界の秘密かもしれない。

この本では、「すべては過ぎていく」ではなく、これもまた過ぎ去る」となっています。

個人的には、「すべては過ぎていく」よりも、これもまた過ぎ去る」の方が、より哲学的であるような気がします。(ネイマールも、こっちの言葉を彫ればよかったのに…。)

その辺についは、旧ブログのこの記事に書いていますので、ご興味のある方はご覧ください。

とにかく、ワールドカップのブラジルの試合では、「ネイマール、哲学してる」と思いながら観戦しようと思います。

以上、てつさらが、さらっと書きました。