てつさらです。
最新作「龍三の七人の子分たち」が公開間近の北野武監督ですが……、
私はこれまで、あまり熱心に彼の作品を見たことがありませんでした。『ソナチネ』や『菊次郎の夏』といった代表作はもちろん見ていますが、最近はほとんど見ていませんでした。
たまたま先日、『アウトレイジ』と『アウトレイジ ビヨンド』を、BSで続けて放送していました。その日は予定があって、後者のほんの一部分しか見られなかったのですが……。
その中に、小日向文世と松重豊の二人の刑事が、警察署の狭い廊下で立ち止まって、話し合うシーンがありました。かなり緊迫した二人のやり取りの途中、松重豊の顔のアップの画面、他の誰かがその廊下を通ろうとしたのでしょう、小日向を見下ろしていた松重が、その人物に気づき「あ、どうぞ」と、二人の間を通させるのです。(その通貨する人物は、ほんの一瞬、二人の間を通り過ぎるだけです)
その一瞬だけで、北野監督の才能を再確認しました。こういう場面で、何の関係もない人を登場させて二人の間を通させるといった演出は、なかなかできるものではありません。
残念ながら、その日は途中で出かけなければならなかったので、最後まで見ることはできませんでした。この作品に限らず、北野監督の全映画を、最初から見たいと思った次第です。
以上、てつさらが、さらっと書きました。