てつさらです。

何か最近、「文系vs.理系」的な議論が、Twitterなどで盛んに行われていますね。

そういう議論で目立つのが、文系、理系の区別を、まるで自然本来の差であるかのように提示する意見。

本当にそれは自明の差なんでしょうかね?例えば、経済学は理系なんでしょうか?文系なんでしょうか?(日本の大学では、一応文系に分類されていますが、現代の経済学は、かなり複雑な数式を使っています。

あるいは、認知心理学は、文系なんでしょうか?理系なんでしょうか?その実験手法は、自然科学のっ実験手法とかなり似通っていますが……。

あるいは生物学は理系なんでしょうか?文系なんでしょうか?精神医学は理系なんでしょうか?文系なんでしょうか?

あるいは、文学部でも「計量文献学」は、理系なんでしょうか?文系なんでしょうか?記号論理学は理系なんでしょうか?文系なんでしょうか?(……きりがないから、やめますが)

また、「文系は数学が出来ないやつが入るもの」みたいな議論も目にしますが、それは本当に妥当なんでしょうか?

たしかに、今に学問体系では、数式によって数学は表現される場合が多いですが……。他の方法で数学的思考を身に着けされることも十分可能です。例えば、音楽理論はかなり数学的に解析可能だと思いますが、音楽家はいちいち数式に変換しなくても、高度な音楽を生み出したり、演奏したりすることが可能です。

同様に、数式的思考が苦手でも、最先端の数学理論を、全く別の手段(例えば、音楽的手段、絵画的手段などによって)理解することは十分可能なのではないでしょうか?そうなると、従来のように、数式を使った数学が苦手だから、数学的考えに劣っているとは、一概には言えなくなってしまうでしょう。

今の「文系vs.理系」的議論(そして、その大半は理系からの「文系はバカだ」的な主張を含む)はあまりに一面的で、不毛のように思えるのです。

以上、てつさらがさらっと書きました。